本日は前回の続きで番外編として訪問入浴というジャンルの介護をしていた時の話しで、時は2008年(平成20年)くらいになります。

会話を弾ませるのが難しいと思われていた利用者、五代さん(仮名)とはアニメの話題を通じて仲良くなることができました。五代さん宅にお伺いすると

五代さん「今日、何見る?」

私「あ、じゃあ、先週の狼と香辛料がいいです♪」

だいたいこんな感じのやり取りで始まり、録画したアニメを見ながら五代さんの入浴の介助をするのがお約束になるほど仲良くなっていました。
ところが五代さんが住んでいる市の隣の市に、会社が新しい営業所を作ってしまったため、入浴の介助はそちらのスタッフが行くことになり会う機会は無くなってしまいました。
そして介護の仕事がきつかったせいか、以前に患ったぜん息が出る様になったので辞職することになりました。五代さんに別れの挨拶ができなかったのが、とても心残りでした。
今、思えば手紙を渡しても良かったのかなと思いますけど、あの~、ね?その気恥ずかしいというか、女心は難しいんですよ(照)。

それから月日は流れ五代さんが特に気に入ってた漫画が出る度に、今どうしてるのかなって思い出すことが度々ありました。ちなみにその作品は


 GUNSLINGER GIRL(ガンスリンガー・ガール)

話しを戻しまして数年前に、この単行本を読んでから寝た時に五代さんが夢に出てきたんです。夢の中で私が五代さんのお宅にお伺いすると、何と五代さんが歩けるようになっていたんです(実際は事故で歩くことができなくなってしまいました)。五代さんって、立つとやっぱり背が高いな~と思っていると話しかけられました。

五代さん「久しぶりだね」

私「そうですね……。あ、あの、会いたかったです……」 

五代さん「くま子さんがさ、お風呂の介助に来てくれるの本当に楽しみだったよ」

そう言ってもらえたのが、嬉しくて私は言葉が出ませんでした。五代さんは軽く微笑んで、私に蜜柑を手渡すと部屋から出て行ってしまいました。私はもっと話したくて追いかけたのですが、五代さんの姿は見当たりませんでした。
という夢を見たんですよ。

その夢を見た1ヶ月後、介護の会社で仲の良かった友達からメールが来て、五代さんの容体が急変して亡くなったことを知りました。やっぱりそうだったんだと、どこかで感じながらも涙が止まりませんでした。

というのが、介護職員時代に一番印象に残った利用者様の話しとなります。

本日も閲覧いただき誠にありがとうございました♪
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